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『女のおっさん』『遠くの声に耳を澄ませて』

去年借りたけれど、返却期限までに読み終えられなくて一旦返却し、再度借りたのが向かって右の『女のおっさん 箴言集』
ブロ友の、チャコさんが紹介してらっしゃたのです。(→コチラ
女のおっさん

<女のおっさん>こと作家・田辺聖子は、文学活動50年を迎え、著書は250冊を超える。その小説やエッセイの中から、ひときわ光るフレーズを厳選し、「人間」「女」「男」「家族」「恋愛」など、13章に分類する趣向。鋭い洞察、洗練されたユーモア、豊かな愛情……などが凝縮された、生き方のヒント集。きっと人生が明るくなります。(紀伊國屋書店・内容説明より)
とのことですが、250冊を超える著書の中から厳選するという作業をした方々も素晴らしいですよね!
仕事とはいえ、どのくらいの時間がかかったのだろう・・・

小説の中の登場人物のセリフに、
「うんうん、わかるわかる」とうなずいたり、
「へぇ~、そういう考え方もあるのか」と感心したり、
楽しい本でした

インフルエンザになる前に読み終わっていたのですが、記事にするのが遅くなってしまいました



向かって左の『遠くの声に耳を澄ませて』は、12の短編集。
読み進めていくうちに、「あれ?もしかして?」と気づく仕掛けがあります

年齢も性別も、環境も違うそれぞれの登場人物が、ゆるく繋がっているのです。
「あれ?この人、前の話に出てきたよね?」という事が何度もありました

最後の解説で答え合わせがしてあるのですが、「あ!これは気付かなかった!」という所もあって、面白かったです。
宮下奈都さんも、好きな作家さんの一人です

『そこに君がいた』

先日、仕事で名古屋に行った帰り。
駅ビルにある市立図書館で、また本を借りてきました。

本

・・・まとまりのない チョイス

お目当ての、宮部みゆきさんの『三鬼』が貸出中だったので。


なぜこれらを選んだのかというと、

『ふたつのしるし』は、以前読んだ宮下奈都さんの『よろこびの歌』『終わらない歌』が良かったから。→こちら

『そこに君がいた』は、子供たちが中学生の時に、国語の教科書に同じ辻仁成さんの『そこに僕はいた』が載ってて、いいお話だったから。

『藪の中』は、黒澤明監督・三船敏郎主演の映画『羅生門』の原作が、『羅生門』ではなく『藪の中』だと知って、映画は先日スマホで観たんだけど原作を読んだことがなかったので、映画と比べるために読みたいな、と思っていたから。(文が長いんじゃ~)(注・千鳥風に)

ということで、前置きが長くなりましたが、『そこに君がいた』の中でなるほど、と思った言葉があったので、忘れないようにここに残します

『そこに君がいた』は、著者・辻仁成さんが人生を振り返り、子供の頃の出来事をつづった青春エッセイです。


彼は、小学生のころ、自分のことを「月族の第一王子だ」と言い、中学生になると「サイボーグだ」と言い、高校生になると「超能力者だ」と言い、友達から嘘つきと言われたり笑われたりした。
やがて、「ロック歌手になる」「作家になる」「映画監督になってみせる」と言うようになったが、その都度、周りから笑われたり、嘘つき呼ばわりされてきた。
しかし、笑われながら彼は、心の中で「見ていろよ」と叫ぶのである。

そしてこう続きます。

「僕はこつこつと創作活動をはじめた。もう誰にも何も言わなかった。そのうち、誰かにみとめられることなんかどうでもよくなっていく。問題は自分自身に納得できるかどうかなのである。

ふ、深い

私なんて、この歳になってもまだ、誰かにみとめてもらいたい、と思ってしまいます
「自分自身に納得できる」日なんて来るのだろうか・・・

無理かもしれない。
そんな日は来ないでしょう、たぶん

読書

宮部みゆきさんの『三島屋変調百物語参之続(さんのつづき) 泣き童子』を読み終わりました。

泣き童子
(収録作品:「魂取の池」「くりから御殿」「泣き童子」「小雪舞う日の怪談語り」「まぐる笛」「節気顔」)

今回も、文庫本ではなくハードカバータイプだったので、電車の中ではなく家で読みました。
急ぎの在宅の仕事などがあって、読むのに時間がかかってしまいましたが・・・

老若男女さまざまな登場人物の、不思議な話、かわいそうな話、恐ろしい話などが語られています。

しばらく図書館に行けないので、次号をいつ読めるか分かりませんが・・・
読んだらまたUPします

あかんべえ

読み終わりました。
『あかんべえ』

やはり、終盤のクライマックスのシーンは、読みながら涙が止まりませんでした。

哀しくて、切なくて。


でも、そうなることが皆の為には良いことなので、哀しんでは いられないのです。
現実を受け止めて、明日に向かって歩かなければ。

皆が幸せになりますように

読書・まとめて

久しぶりの読書の記事です。

といっても、そんなにこまめに読んでいないので、ここ数ヶ月に読んだ本をまとめて紹介します
ちなみに、今回出てくる本は、どれも市立の図書館で借りたものです。
私の市では、駅ビルの中に市立図書館があり、仕事の帰りにその図書館に寄って借りてくるのです。

返却は、近所の出張所(公民館)にある、図書の返却ポストに入れるだけなので、図書館まで行かなくてもいいので便利なのです。

まず・・・

去年の10月に、にぃやんのお嫁ちゃんのYちゃんが勧めてくれた、宮部みゆき『おそろし 三島屋変調百物語事始』
おそろし
舞台は江戸時代。
主人公の「おちか」は、川崎宿の旅籠・丸千の一人娘。ある事件を境に他人に心を閉ざす。
江戸で袋物屋を営む叔父夫妻を頼り、行儀見習いの名目で身を寄せている。ある客の話し相手をしたことを機に、伊兵衛が市井の人々が持ち込む不思議な話を百集めるという計画を立て、おちかは客の聞き手となる。(ウィキペディアより)

ということで、怖いお話や哀しい話が数編あり、それぞれ完結していると思いきや、
最終話で皆が一つになるという構成で、
めでたしめでたし、という部分もあれば、未解決の事もあり、続編が気になってしまいます。
読み終わったのは、12月の初めでした


次に読んだのは『こころの匙加減』
これは記事にしましたね
心のさじ加減
なので、小さく・・・

その後、まぁいろいろ忙しくて、読書する時間もとれず・・・

4月から勤務形態が変わり、電車に乗る時間も増えて、電車に乗る時間がもっぱら読書タイムとなり、
5月の連休前に借りたのがこれ
あんじゅう
宮部みゆき『あんじゅう』

「三島屋変調百物語」の第2シリーズです。

・・・が、まさかのハードカバー!文庫じゃない!電車の中で読みたいのに~
「文庫はありませんか?」と、図書館の貸出カウンターで聞いたら調べてくださって、「無いです」と言われました

なので、この分厚いのは家で読む用にして、電車用に文庫をもう一冊
宮部みゆき
同じく 宮部みゆき『本所深川ふしぎ草紙』
深川七不思議を題材に下町人情の世界を描く7編。宮部ワールド時代小説篇。(新潮社HPより)


宮部みゆきさんを読んで、時代小説もいいなぁ、と思うようになりました。

その後も、宮部みゆきさんを探していたのですが、文庫本は見つからず、

6月になり、久しぶりに重松清さんを借りました。
希望が丘の人々
『希望ヶ丘の人びと』
上下巻を並べると、題名が完成します。
借りてくるとすぐにカバーを掛けるので気づかなかったのですが、
上巻を読み終わり、下巻にカバーを掛けようとふと見たら、
ヶ丘びと

ヶ丘びと
って?

そこで上下巻を並べてみて、ようやく気づいたという・・・
てへぺろ

重松清さんは以前から好きで、何冊も読んでいるのですが、
家族、友だち、学校などなど、様々な場所で、老若男女それぞれが悩み苦しみ助け合い、そして成長していく。

ハラハラしてうるっとくる、そんなお話です。

そして、現在読んでいるのが、またまた宮部みゆき
あかんべえ
『あかんべえ』
これも江戸時代のお話です。

先日遊びに来てくれたYちゃんに、「今度これを借りてきたよ~」と見せたら、
「あ。これはね、かわいそうなお話なんですよ」と言ってました。

主人公のおりんちゃんには、お化けが見えるのですが、そのお化けたちは別に悪さをするわけでもなく、
おりんちゃんが呼ぶと出てきてくれて、話し相手になったり、いろんなことを教えてくれたりします。
イラストも可愛いです。

いまのところ、かわいそうな所は無いなぁ、と思いながら読んでいますが、
物語もそろそろ終盤。
どんな展開が待っているのか・・・

駅のホームで電車を待っているうちから読み始め、電車内では、座っている時はもちろん、立っていても読んでいます。



忘れた頃に・・・

末っ子から、「『予約図書の順番が来ました』って、図書館から連絡があったよ」とラインが・・・
随分前に末っ子に頼んで、スマホから予約してもらっていたの。
学校帰りに、図書館がある駅で途中下車して、借りてきてくれました。

とは言っても、何の本だったか忘れちゃってたのよ
当時、読みたい本が2冊あって、1冊は『九十歳、何がめでたい』
でもものすごい人気で、100人待ちぐらいだったのかな?
で、諦めて、もう1冊の方だけを(それでもかなりの人数待ちだった)予約してもらってたんだけど・・・思い出せない・・・

末っ子が帰るのを待って見てみたらこれでした。
心のさじ加減

あ~、そういえばそうだった気がする
『必ず返却期日までにお返しください』のしおりつき

いつ予約したのか記録を見たら、3月でした!
3月に予約して年末って・・・

がんばって読みます


それと、今日は、にぃやんとYちゃんとYくんが来てくれました
先日の初宮参りから一週間ほどなのに、随分大きくなった気がします婆バカかな?
たくさん抱っこさせてもらって、とても幸せでした

ちょっと読書

在宅の仕事を締め切りより早く終わらせて、
次の仕事まで少し日にちがあるから、本を読みました。

図書館で借りた本
『はじまりの歌』
宮下奈都さんの
『よろこびの歌』『終わらない歌』

『よろこびの歌』の方は、一部分だけ読んだことがあって、ぜひ一冊通して読みたいなぁ~、と思っていたの。

女子高が舞台で、各章の主人公はそれぞれ変わるんだけど、みんなクラスメートだから、登場人物は同じ。
だから読みやすい。

『終わらない歌』は『よろこびの歌』の人物たちの三年後を描いた続編。
新たな人物も加わり、新たな展開が。


主人公たちが、学校のこと、勉強のこと、友人関係のこと、家族のこと・・・様々なことで悩みながら成長していく姿を見ると
自分の高校時代を思い出してしまう。

同じように、悩んだり、喜んだり、悲しんだり、笑ったり。
友だちっていいな~、と思える本でした。

古本バザーにて

昨日、母とバザーに行ってきました。

日用品・衣料・食品etc.いろいろ見て歩くのも楽しいですね

母のお目当ては、古本。

1冊30円4冊だと100円。なんてお得!

昭和文学全集やら、何かの専門書やら、コミックやら、センター試験の過去問題集やら、大学の赤本やら、さまざまな種類の本があります。

しまじろうのビデオや、洋画・邦画のDVDなどもありました。

母は、毎年たくさん購入します。もちろん今年も。

「あんたも欲しいのがあったら一緒に買ってあげるよ」と言われたので、まず、向田邦子さんの2冊をチョイス
バザーの古本
向田邦子さん『眠る盃』には、中学の国語の教科書に掲載されている『字のない葉書』が収められています。

向田邦子さんの文章は女性目線で、しかも家族のことを題材にしたものが多く、共感できる作品が多いですね。

ドラマの脚本も手がけられているのですが、

小学生の頃、毎週楽しみにしていた『寺内貫太郎一家』も彼女の作品だったと知ったのは、大人になってからのことです

不幸な事故さえ無ければ、もっと多くの作品が世に生まれていただろうにと思うと、残念ですね。


母が選んだ本と合わせて11冊。4冊で100円だから、あと1冊、何かないかな~、と探して見つけたのが、

湊かなえさん『告白』

松たか子さん主演で映画化されましたね。

映画はまだ観ていないので、内容は詳しく知りません。読むのが楽しみです。

とりあえず、まず向田邦子さんから、と思って『眠る盃』を読み始めたら、

主人が『告白』を読み始め、なんともう読み終わってしまいました

「面白かったよ~」ですって


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読書vol.7

最近UPしていませんでしたが、その間に3冊読みました
『きみの友だち』など
やっぱり重松清さんはいいですね~

特によかったのは、真ん中の『きみの友だち』

小中学生・高校生が主人公の十編のお話が載っています。

それぞれの主人公は違っても、同じ子たちが登場します。

つまり、ある話で小学校時代の女の子が主人公だったのが、他の話では、その女の子の弟の先輩が主人公になって中学校生活を送っている、そんな手法で話が進んでいくのです。

だから、「あ、この子、あの時喧嘩した子だな。あの時はどう思っていたんだろう。」とか、「この先輩も、この頃はこんなことで悩んでいのか。」とか思いながら読みました。

クラス内での仲間外れや、部活動での先輩後輩のいざこざ、

交通事故で足が不自由になった女の子、病気と闘う女の子、など、

さまざまな出来事がいろいろな立場から、いろいろな視点から描かれています。



【心に残った言葉】

ほんとうに悲しいのは、悲しい思い出が残ることじゃないよ。思い出がなにも残らないことが、いちばん悲しいんだよ。
 だから、わたしは、いま幸せだよ―――。



表紙のイラストの、松葉杖をついた女の子・恵美の言葉です。
後ろで、二人分のカバンを持っているのは由香ちゃん

小学校の卒業式の日、由香ちゃんから、「生まれつき腎臓に欠陥があり、長くは生きられない」と打ち明けられました。

「中学に入ってからも、一緒にいていい?」
「わたし、途中でいなくなっちゃうかもしれないけど、一緒にいてくれる?」
「思い出がたくさん残って、死んじゃうと、嫌かもしれないけど……いい?」

ごめんね、ごめんね、と謝りながら話す由香ちゃん

その三年後。

一週間以上も昏睡状態が続く由香ちゃん恵美は、小学校の卒業式の日の由香ちゃんの言葉を思い出し、

「どんなに悲しくても大切な思い出になる。三年間で心を鍛えた。死んでしまうかもしれない友だちと付き合うというのは、そういうことだ。」

と思ったのです。



私もいつか、大切な人と別れなければならない日が来るだろうけど、その時は、この言葉を思い出したいです。



ちょっと急ぎの仕事がたくさん入ったので、しばらくお休みです

復活したら、またよろしくお願いしますね

読書vol.6

以前UPした重松清さんの『気をつけ、礼』(写真左。って見りゃ分かるか
読書
読み終わりましたよ~

六人の教師と、それぞれの生徒たちの出来事が描かれた短編集です。

話によって、教師の視点で書かれたものと、生徒の視点で書かれたもの、があります。

「白髪のニール」
 高校生の長谷川は、物理の教師にギターを教えて欲しいと頼まれ、夏休みに猛特訓をする。
 45歳になった長谷川は、先生と再会。先生のギター演奏を、多くの教え子たちとともに聴くのだが、ラストシーンにはビックリ。というか、「やられた!」という感じで、思わず「あははっ!」と声をあげてしまった

「ドロップスは神様の涙」
 クラスでいじめに遭い、保健室登校をする女の子と、病弱でいつも保健室で休んでいる男の子と、保健室の養護の先生のお話。こういう養護の先生がいるっていいなぁ、と思う。
 「おかあさんといっしょ」でよく聴いた「ドロップスの歌」が出てきて懐かしい。

「マティスのビンタ」
 画家・マティスを尊敬する、高校の美術教師・白井とその教え子・柘植のお話。
 今ではグループホームで、昔のことも忘れ、静かに暮らす白井を訪ねた柘植は、高校時代白井にビンタされたことがある。
 グループホームで目にした、白井の最後の作品。その作品とは・・・・・・
 泣ける(通勤の電車やバスの中で読まなくてよかった)
 チューリップの歌に「君が愛した 壁にかかるマティスを~」って、そういえばあったなぁ、と思いながら読んだ 

「にんじん」
 初めて6年生の担任になった工藤。クラスの中のある男子に心の中で「にんじん」とあだ名をつける。
 20年後、同窓会で「にんじん」と再会する工藤。現在の「にんじん」は・・・

「泣くな赤鬼」
 野球部顧問で『赤鬼先生』とあだ名を付けられた主人公。
 高校を中退してしまった生徒・斎藤に久しぶりに会ったが、実は斎藤はガンで余命半年であった。
 重松清さんは「死」を扱う作品が多い(私の思い込みかもしれないが)。この手の作品はやはり泣ける・・・
 これも、家で読んでてよかった・・・電車やバスで読んでたら、思いっきりアヤシイおばさんになってしまうがね。


「気をつけ、礼」
 重松清さんの他の作品(『きよしこ』とか)にも時々出てくる吃音を持つ子供。作者自身のことかな、とも思われるがどうなのかな。
 ここに出てくる教師は、あまり尊敬できない。主人公にとって、為になることは一応言ってはいるのだけど、教師としてはどうなのかな?という感想。



次に読むのも重松作品です。図書館で一緒に借りてきたので
プロフィール

藤壺

Author:藤壺
愛知県在住。
1960年代生まれのうお座で、おおざっぱなO型です。

3兄弟は結婚し、「にぃやん」(34歳)・「末っ子」(29歳)は県内で、「ちぃ兄ちゃん」(32歳)は沖縄県で暮らしています。

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